成犬のパピヨンのあの長いエレガントな
被毛にうっとりしてしまうことって
誰でもあると思います。
実はあのさらさらヘアーは子犬の
うちにはまだ見られません。
あの長いさらさらヘアー、特に
成犬の耳の周りの長い毛、
尻尾のあたりのふさふさな毛、
胸の前のふわふわな毛、
これら、パピヨンの最大の特徴である
コートですがこのさらさらの
シングルコートは実は成犬になって
から生えてくる毛なんです。
それが生えている前の子犬の時期は
生後5か月まではダブルコートのように
ふかふか綿菓子のような毛で
毛量もあるように見られます。
これらの幼少期の毛は次第に抜け出して、
成犬になるまでにはすっかりときれいに
はげ落ちます。
この生後6か月からはじまる
パピヨン特有の脱毛は子犬のはげ期と
呼ばれ、とても貧相な時期になります。
あのかわいかった面影がなく蝶でいえば
まさに幼虫、さなぎの時期です。
この時期をすぎると立派な蝶になって
はばたいていくのです。
それまではがまんがまんの時期なのです。
子犬の時期のはげ期をしらない獣医さんがいたりすると
病気だとおもってステロイド治療しました)汗
なんてこともありますので要注意!
私のブリーダーのなりたての頃は病気じゃないかなんて
よくクレームもらったりしました。
でもこれはパピヨンのはげ期ということがわかり、
改めて獣医師のいい加減さが身にしみた瞬間でした。
獣医になるからにはその犬種ごとの病気や特徴を
しらないとだめですね。
いろいろな犬種ごとになりやすい病気や
病気と間違う毛や皮膚の状態なんかもあるでしょうし、
食べるもの、必要な栄養素なんかも違うでしょうしね。